超訳詩『般若心経』「菩薩」

 

「寄りそう

 

 困っている
 ひとと
 出会ったら

 

 弱っている
 ひとを
 見つけたら

 

 そっと
 手を
 差し伸べる

 

 その手を
 振り払われたら

 

 余計な
 ことをと
 引っ込めるけれど

 

 それでも
 そのひとが
 困っているのを
 弱っているのを

 

 ほおって
 おきはしない

 

 ただ
 少し離れて
 見守ることも

 

 寄りそうことの
 ひとつかも
 しれない

 

 そのひとが
 幸せを
 取りもどしたとき

 

 静かに
 その場を離れれば
 それでいい」

  
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